初めて購入申込を行う方は、そもそもどのように書けばいいのかわからない、いつ出せばいいのかわからない、という方もいらっしゃると思います。
ここでは買付申込書の書き方や提出するタイミングなどを解説します。
- これから不動産投資をしようと考えている方
- 買付申込書の書き方がわからない方
- どのタイミングで買付をだしたらいいかわからない方
買付申込書とはなにか
買付申込書とは、対象不動産を購入するにあたり、買主が売主に対して購入の意思表示を行うための書類です。
「買付証明書」、「買受証明書」、「購入申込書」などと呼ばれるものはいずれも同様のものになります。
不動産業界特有の書類であり、法的拘束力はないものとされていますが、買付提出後に撤回する場合、信用力を大きく損ないその仲介業者から物件を紹介してもらえなくなりますので、購入意思を前提として提出します。
また、業界慣習として買付の順番を重視する、というものがあり、一番手、二番手、三番手、など優先順位があります。
同じ条件であれば一番手を優先するということです。
聞いたことがない業者はこの業界慣習を守らないことが多いですが、有名な大手仲介になると、この業界慣習を守る傾向があります。
なので、買付をだすスピードが求められてくるのです。
決まった書式はない
買付申込書に決まった書式はありません。
購入意思のある物件を特定することができ、購入にあたっての条件を記載できていれば問題ありません。
そのため下記に関する情報があれば十分です。
また、仲介業者によっては社指定の書式が必要な場合もありますので、ご確認いただくとよいかと思います。
- 購入希望の物件情報
- 購入希望価格
- 手付金
- 融資利用の有無/融資額
- 有効期間
- 特約
買付申込書 記入例
参考までに買付申込書の例をご紹介します。
物件に関する情報(所在地、免責、建物構造)は事前に依頼しておいた登記簿謄本を確認しながら転記すれば問題ありません。
有効期間は、仲介業者が売主と交渉するために必要な期間であればよいので2-3週間程度とします。
融資を利用する場合、「ローン特約あり」と必ず記載してください。この特約をつけることで、融資がおりなかった際に違約金を支払う必要が生じず無条件で解約できます。
買付申込書 フォーマット
参考までにフォーマットデータをお渡しします。
まだ持っていない方はご活用ください。
どのタイミングで買付をだすのがよいか
買付申込書を提出タイミングの答えとしては、なるべく早く、となります。
理由は、良い物件は瞬間蒸発するからです。瞬間蒸発ってなに?と思われるかもしれませんが、良い物件は公開されたその日に買付が複数入ることもあります。
なので、「なるべく早く買付をだす」が答えとなります。
しかし、これだけだとわからないと思いますので、もう少し解説します。
すでに投資になれた方であれば、物件概要、業者からもらった画像、google map、その他情報から得られる情報で、ある程度の物件状態がわかり、修繕に必要な価格などを踏まえた収益性を計算して実質利回りを導き出すすることができます。
しかし、これから不動産投資を始めようと考えている方は上記のようなことは到底できませんので、現地確認必須と考えてください。
そのうえで、現地確認に行く前に事前に机上で計算しておき自分の許容できる買付価格を把握します。そして、買付申込書と認印を持参し、現地確認の場で買付をだします。
建物の状態が悪く想定以上の修繕費がかかりそうであったり、価格の折り合いが想定より高くなりそうであれば、一度帰宅して冷静な頭で買付をだすか検討します。その場合でも、その日のうちには買付をだすか断るか早い判断をしてください。
まとめ
買付申込の方法を解説しました。
とにかく良いと思った物件はすぐに現地確認しにいき買付をだす。これが基本です。
会社員の方は忙しくてなかなか時間がとれませんが、仕事終わりや土日休日を使って現地確認にいくように習慣化してください。
買付はスピード勝負!